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定年後は忙しい

冬が来ないうちに春がやってきてしまいました。

 年が明けてからは冷たい雨ばかりで雪は全く降ってこない。本格的な冬は何時やってくるのだろうかと考えながら罠を廻っていた。その時、枝から枝に忙しそうに飛び回る小鳥が気になった。
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少し近づいてみたが私に興味はないらしく、相変わらず忙しそうにちょこちょこと飛び回っている。高齢者の目では鳥の種類までは見分けられない、カメラを取り出し倍率を上げる、メジロのようだ。盛んに梅の蜜を吸っている。
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うん、蜜を吸っている。・・・。ここでようやく梅が咲いていることに気が付いた。罠を廻っている時には、猪君の痕跡を探して地面ばかりを見ながら歩き回るので周りの季節の変化に気付けないのです。
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梅のつぼみはほころんで、既に咲き始めていました。冬が来ないうちに春になっていたのです。
 不思議なことでした。大抵一度撃つと当分の間全く近寄らなくなる小さな溜め池に、何時行っても1羽の川鵜君が泳いでいるのです。端から端まで70ヤードの小さな溜め池で何処にいても撃てるのです。横の畑から、泳ぐ川鵜君を撃つ。水面に出ている部分がとっても少なくて、パーンといい音がしても、当たったのか水面に弾かれた音なのか私には判断できなかった。音と同時に潜って姿を消してしまう。が、次に行った時に泳ぐ川鵜君を見付けて、外したことが分かるのです。不思議なのは巣を守る川鵜でも撃たれると飛ぶのに、この川鵜君泳いでばかりで飛ばないのです。
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その川鵜君姿を消すときに潜る位置が同じことに気が付いた。写真の辺りで潜ると姿が見えなくなる。大抵30分くらい待って出てこなければ移動していたのですが、しばらく待ってみることにした。声が聞こえる、川鵜君特有の鳴き声が聞こえる。グァホー、ホーン。何かに反響して響いている。トンネルの中から鳴いているかのように聞こえる。この溜め池にはヌートリアも住んでいる。その巣穴のある木の茂みの辺りから聞こえている。双眼鏡で何度も茂みの中を覗いたがその姿を捉えることは出来なかった。
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ヌートリアの巣穴にいるのだろうか、それとも、木の上ばかりに巣を作ると思っていた川鵜君、実は、地面にも巣を作ることがあって、一度水に潜らなくては行けないところに穴を掘ってビーバーのような巣を作るのではないかと考えた。今まで読んだ本の何処にも載っていない新発見だ、大発見だ。と妄想を膨らました。で、農家の方に自慢話たらたら。話を聞いた農家の方、その川鵜左の羽が折れていて飛べんだあぜー。潜ることしか出来んけー、池からで出れんだがー。あんたが撃ったと思っとった。と私が犯人になっていた。確かに心当たりがあった。少し前に撃っている。何羽もいて撃った瞬間に飛ばれ、水面でばたつく川鵜君もいなかったので外したと思っていたのです。妄想を膨らましたことがとても恥ずかしくなってきた。で、この件は終わりにしたかった、早く葬りたかった。畑の横の空き地に車を止めて待つこと2時間、1度現れてすぐに消えた。更に1時間、現れた。泳いでいるが外すわけにはいかないので撃てない。決着を付けなきゃ成らないのです。辛抱強く待ち続ける、ようやく枝に留まった。慎重に狙うパシューン。倒れた。が、まだ動いている。更に2発発射。
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で、私の妄想でいっぱいだった溜め池にまた静寂が戻ってきた、そうして私の心にも静けさと安堵が戻ってきたのです。
 鬣の黒い猪君。
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小さい猪君に黒い鬣が生えている、他の猪君全部にあるのに気付いていないのだろうか。
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正面から見ても鬣は確認できる。 で、これからは鬣があるかどうかを確認することにしました。見廻りの途中、猪君が掘りかえした穴の中に罠用の筒を見付けた。
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間違いなく私が使っている筒と同じもの、設置したまま忘れていたのだろうと思った。猪君探してくれてありがとう、と礼を言って、心の奥底ではもうけた、と微笑んだ。が、バネが見付からない。猪君が掛かった後もない。で、何度も記憶を辿る、ここに罠を仕掛けた記憶は出てこない。やったことが記憶の片隅にも残らないほど呆けたのかと不安になった。思い出すことを諦めて斜面を登った。関所罠を見上げて唖然、全ての謎が一瞬に解けた。
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サークルが出来ていた。なんで上の罠に掛かって掘り出された筒が転がったことに気付かなかったのだろうと、今度は頭の回転の鈍さに気が滅入ってしまった。高齢者であることは本当に疲れる。成りたくて成ったわけでは無いんですー。と叫んでみても何の返事も無い。せめてドドドーと猪君の突進を受けて恐怖で滅入った心を奮い立たせようとも思ったが、姿も見えない。暴れる猪君の姿もないので、鉄則に反して斜面の下から近づいた。
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いたー。猪君発見、仰向けに近い状態で木に絡んでいる。大丈夫だろうか、そーっと近づく、静かな杉林にガチガチと歯を鳴らす音が響いた。生きていた。
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ワイヤーに挟まれて動けない。
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相変わらず優しい目をしているが、必死に歯を鳴らしているのでかなり怒っているのでしょう。ジビエさんに連絡、そのまま弱ると血が廻ってしまうので急いで止めてくださいと言われた。が、よく見ると引っ張り出せそうだったので。
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ぬかるみと戦いながら、ばたつかせてなかなか掴ませてくれない後ろ足を、両手でしっかりと掴み全体重を掛けて引っ張った。一度二度三度、やっと抜けた。
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しばらくしてから鬣を見るのを忘れたことに気が付いて、もう一度近づいた、泥で良く見えないが、無いように思える。この猪君、今度は近づいても歯を鳴らさなくなった、ジビエさんが到着、ホーネット1発で止めたが、心の片隅にむなしさが残る。突進してこない猪君を撃つのは、少しむなしい。私は戦い好きなのでしょう。だとしたら、このままさらに高齢化すると理由もなく相手かまわず何時も戦い続ける痴呆老人への道しか残されていないことになる。ああ、くわばらくわばら!!!!
 最近はまっていること。は、静電気防止ブレスレット。足首に靴下の上からレッグウォーマーを付け、手首にリストウォーマー、(勝手に呼んでいます、テニス用のものや、手首ホッカイロ用のサポーターにホッカイロを入れないで巻いています)を付けてからは厚着をしなくてもとてもあったかですこぶる調子が良くなった。氷点下になりそうな日にはホッカイロを入れることも出来るのでとっても便利で、ちょっとだけ有頂天になっていた。が、問題発生、ヒートテックの肌着にポリエステルのシャツ、厚手の綿の上着を着て山に出掛けているのですが、冬でも虫や枝や葉っぱが入っているので、すぐに掃除が出来るように寒い廊下で脱ぐようにしている。冷たくて乾燥した空気の中でポリエステルのシャツを脱ごうとするとパチパチ、シャツが体から離れない、挙げ句に、はがそうとすると強烈なバチーが襲ってくるのでその恐ろしいこと。特に今年は厳しかった、で、解決策を模索、結果。静電気防止ブレスレットを買った。が、当然のごとく100均です。ネットでは100均製は評判が良くない、そこで、静電気ならトヨタのアルミテープの出番とばかりに静電気防止ブレスレットに巻いてみた。
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最初は左手に付けていた、右手側で少しバチ、両手に付けたら全く発生しなくなった、すばらしい効果です。最初からアルミテープを巻いていたので、アルミが無い場合はどうなるかは分からない。が、静電気が発生しなければ問題はないのです。その効果に驚いて、罠の見廻りの時だけではなく24時間付け始めた。静電気を24時間放電したら、車のように体の性能を100%発揮できるかもしれない、事実、更年期障害の手の指の動きも少し良くなったような気がする。ついでにゴルフのスコアーも良くなるに違いないと思っている。が、成果はまだ全く出ていない。ガクッ。

by fusco179 | 2019-02-24 22:10 | | Comments(0)
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退職と同時に始まった迷走する日々の記録

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